科学技術館では、シンラドームにおける通常の番組投影以外にも、研究者による科学ライブショー「ユニバース」や、数々のイベントを開催し、立体ドーム空間の多様な可能性を追求しています。


科学ライブショー「ユニバース」

「ユニバース」は、コンピューターシミュレーションやネットワークを活用し、天文学をはじめとする最新の科学の話題を紹介する科学ライブショーです。司会進行は“案内役”と呼ばれる第一線で活躍中の研究者が務め、コンピューターの操作や様々な運営を学生ボランティア集団「ちもんず」が“アシスタント”として担当しています。1996年4月21日、科学技術館(東京都千代田区)4階のホール「ユニバース」において第一回のライブショーが行われ、以降毎週土曜日の午後に二回、常設のショーとして続けられています。2008年8月からは、「シンラドーム」での立体ライブショーとしてリニューアルしました。


テクニカルデモ Synra Dome Tech Demo

シンラドームが有するすべての映像コンテンツやソフトウェア、制作中の最新のトピックをデモンストレーションしながら、シンラドームや立体ドームというメディアの可能性について参加者とともに語り合う定例イベントです。「開かれたドームシアター」として、より多くの科学者やクリエイターの方達とともに、新しい取り組みやコラボレーションを模索していきます。


BELLA GAIA - Private Preview -

NY在住のミュージシャンKenji Williams氏による、Univiewの美しい地球の映像とエモーショナルな音楽との融合が「Bella Gaia」プロジェクトです。デンバー自然史博物館でのドームコンサートを皮切りに、NASAエイムズ研究所や世界各地の博物館施設などで公演を行い、高い評価を得ています。日本におけるUniviewの発信地であるシンラドームでは、2008年12月に日本で初めてのBella Gaiaドームコンサートのプライベートプレビューを行うとともに、その映像制作にも積極的に貢献しています。(企画制作:BELLA GAIA Japan)

デジタルプラネタリウムワークショップ

2008年9月、全国のプラネタリウム関係者100人以上を集めて、デジタルプラネタリウムワークショップが開催されました。シンラドームの先進的なしくみや多彩なコンテンツが披露され、立体ドームとインタラクティブな科学映像という新たな可能性がプラネタリウム業界にもアピールされました。また、シンラドームのオープンで柔軟なシステムによって、持ち込まれた映像コンテンツやソフトウェアも自由に投影することができ、プラネタリウムの将来を大いに議論する場となりました。(主催:JPAデジタルプラネタリウムワーキンググループ)


立体VJイベント「Overlapping Spiral」

8bit音源を駆使したSaitone氏の先進的なサウンドに乗せて、VJ(VisualJocky)映像クリエイターVJ REEL氏によるライブ感あふれる全天周立体映像が感覚を支配する、世界初の立体VJコンサートを、2008年末に開催しました。この企画は、テクニカルデモ参加者からのアイデアで実現したものです。シンラドームでは、クリエイターやアーティストと積極的にコラボレーションしながら、立体ドームというメディアの可能性を常に追求し続けていきます。(企画制作:VORC Records)